令和7年度 第2学期終業式 校長講話
皆さん、おはようございます。
本日、令和7年度第2学期終業式を迎えました。今回は大きく3つのことについてお話ししたいと思います。
まず1つめです。私がこの4月に着任してから、皆さんの前でお話ししてきたことを振り返ります。
1学期始業式では、「初心忘るべからず」と「凡事徹底」についてお話しました。1学期終業式では、「百聞は一見に如かず」についてお話しました。
2学期始業式では、夏の甲子園で活躍した岐阜商業高校の横山選手や発明王トーマス・エジソン、本田宗一郎の言葉を紹介し、「挑戦する勇気」を持つことの大切さについてお話しました。この2学期を振り返って、皆さんはいかがだったでしょうか?
この2学期は大きな学校行事が多くありました。水泳大会、狭工祭、マラソン大会、修学旅行、球技大会など、どの行事でも皆さんは挑戦する姿を見せてくれました。どの行事も成功に終えることができたと感じています。先ほど表彰式がありましたが、学校行事やコンテスト、部活動の大会での好成績は、失敗を恐れず挑戦し、これで本当にベストかと自分たちに問い続けた結果だと思います。
これからも「挑戦する勇気」を大切にし、高校生活を送ってほしいと思います。
2つめです。皆さんにぜひ実践してもらいたいことがあります。
先日図書館から「読書案内2025」が配布されました。「狭工生に読んでほしい、先生たちのおすすめ本」というテーマで、私も一冊紹介しました。私は「新井紀子の読解力トレーニング」を紹介しましたので、ぜひ読んでみてください。
紹介したこの本の中に出てくるトレーニング法のひとつなのですが、定期考査や小テストの答案が返却されたら、必ず間違えた問題を自分で解きなおしてください。
間違いは理解不足のサインです。間違えたままにせず、しっかり理解を深めましょう。解きなおしても分からない問題は、担当の先生や友人に相談して解決してください。これにより理解度が高まり、知識の定着や活用につながります。
定期考査や小テストはその結果が成績の材料になりますが、何を理解できていて、何がまだ理解できていないかを確認するという目的もあります。定期考査の点数がどうだったかということも気になると思いますが、間違いを活かし、必ず「解きなおし」を実践してほしいと思います。
最後に3つめ、「道具は正しく使いましょう」という話です。
先週の薬物乱用防止教室で、埼玉ダルクの辻本様は「薬物乱用は治療薬を別の目的で使うことが始まり」と話してくださいました。
2年生は修学旅行で広島の原爆ドームや平和記念資料館を訪れ、戦争や核兵器の恐ろしさを実感したと思います。二度と同じ悲劇を繰り返してはいけません。
ここでお話しした2つの例に共通するのは、科学技術の悪用であるという点です。
少し話を変えます。皆さんが日常で使っているスマートフォンやタブレット、パソコンは「コンピュータ」の一種です。日本語では「電子計算機」と呼びます。世界初のコンピュータと言われるENIAC(エニアック)は、皆さんも「工業情報数理」の授業で学んでいると思いますが、「弾道計算」、つまり戦争で使う大砲の角度や火薬量を計算するために開発されたとされています。
また、今や皆さんも便利に使っているGPS(カーナビや地図アプリなど)も、もとは軍事目的で開発され、その後民間利用が認められたものです。
発展した科学技術は戦争や軍事に深く関わってきた歴史があることも知っておいてください。
さて、世の中には便利な道具がたくさんあります。特に近年注目されているのが「生成AI」です。皆さんの中にも使ったことがある、毎日のように使っている人もいるかもしれません。
しかし、この生成AIには正しい使い方があります。
生成AIが作る内容は必ず検証してください。時には事実と異なる情報が生成されます。検証なしにSNSなどに投稿したり、課題やレポートを丸ごと生成AIに任せて提出したりするのは間違った使い方です。
アイデアをもらったり、書いた文章の誤字・表現のチェックを頼むなど、「補助的に使う」ことが正しい使い方です。最終的な判断や責任は人間が持つべきです。
工業高校で科学技術を学び、ものづくりに取り組む皆さんには、常に「正しく科学技術を活用する」こと、「正しく道具を使うこと」を心がけてほしいと思います。そうすることで社会に貢献できる人間に成長してくれることを期待しています。
明日から冬休みです。冬季休業中の過ごし方については配布されるプリントをよく確認してください。特に事故や非行・犯罪に巻き込まれないよう、十分に気をつけてください。自転車はもちろん、バイクや車を運転するときも交通ルールを守り、交通事故を起こしたり巻き込まれたりしないようにしてください。自転車もバイクや車も道具です。正しく道具を使ってください。
新年1月8日の3学期始業式に、元気に皆さんとまたお会いできることを楽しみにしています。良いお年をお迎えください。