令和7年度 第64回入学式 校長式辞
式 辞
春爛漫のこの良き日に、埼玉県立狭山工業高等学校 第64回入学式を挙行するにあたり、多くのご来賓の皆様方のご臨席を賜り、このように厳粛に式を挙行できますことは、新入生の皆さんはもとより、私たち教職員、在校生にとりましてもこの上ない喜びでございます。
学校を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。
ただいま、機械科78名、電気科29名、電子機械科52名の入学を許可いたしました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本日、埼玉県立狭山工業高等学校の門をくぐり、新たな学びの第一歩を踏み出した皆さんを心から歓迎いたします。
狭山工業高校は、校訓として「誠実」「創造」「不屈」「和楽」の4つの言葉を掲げています。この校訓は、皆さんがこれから過ごす高校生活において、そして将来においても、指針となる大切な価値観です。
「誠実」とは、真面目に、真心をもって物事に向き合うことです。学びにおいても、日々の生活においても、自分自身に誠実であることが、周囲から信頼される人間となる第一歩です。
「創造」とは、既存のものにとどまらず、自ら新しい価値を生み出すことです。皆さんの柔軟な発想や工夫が、新たな可能性を切り開く力となります。
「不屈」とは、困難があっても決してあきらめず、前に進み続ける強い心を持つことです。時には失敗や挫折もあるかもしれませんが、それを乗り越える中で、皆さんは大きく成長することができます。
そして「和楽」とは、仲間と協力し、共に喜びを分かち合う心を指します。学校生活や将来のさまざまな場面で、周囲の人々と良い関係を築くことは、皆さんの人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。
本校が目指す学校像は、「誠実で創造性に富み、ものづくりをとおしてよりよい未来を実現する人材を育成する工業高校」です。この理念に基づき、皆さんが三年間の学びを通じて、自らの可能性を広げ、未来への基盤を築いていくことを、私たち教職員は心から願っています。
これから始まる高校生活において、皆さんにぜひ大切にしてほしいことがあります。それは、「挑戦する心」「仲間との協力」、そして「夢を持ち続けること」です。
挑戦する心を忘れず、新しいことに果敢に取り組んでください。仲間と協力する中で、信頼関係を築き、共に成長していきましょう。そして、自分の夢をしっかりと持ち、それを実現するために努力を続けてください。これらは、皆さんが高校生活を充実させるための大切な鍵となるでしょう。
私たち教職員は、いつでも皆さんの味方です。困難に直面したときには、一人で抱え込まず、周りの仲間や教職員を頼ってください。そして、皆さんがそれぞれの目標を達成し、未来に向かって力強く歩んでいく姿を楽しみにしています。
これからの学校生活を通じて、皆さんは多くのことを学び、経験し、成長していくことでしょう。その中で、校訓である「誠実」「創造」「不屈」「和楽」を心に刻み、自分自身を大切にしながら、仲間とともに充実した日々を築いていってください。
ここで、保護者の皆様にも一言申し上げます。お子様が狭山工業高校で過ごす三年間は、人生の基盤を築く大切な時期です。私たち教職員一同、皆様と力を合わせ、全力でお子様の成長を支えてまいります。ぜひ温かく見守り、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、改めて新入生の皆さん、ご入学を心よりお祝い申し上げます。皆さんがこれからの高校生活を通じて、多くのことを学び、仲間とともに充実した日々を過ごし、将来の糧となるような貴重な経験を積み重ねていくことを心より願っています。
狭山工業高校での三年間が、皆さんにとって人生の大切な礎となり、高校生活が充実し、明るい未来への第一歩となることを祈念し、私の式辞といたします。
令和7年4月8日
埼玉県立狭山工業高等学校長 田中 克典