令和7年度 第1学期始業式 校長講話
新しい年度、学年のスタートにあたり、皆さんのしっかりとした挨拶の様子を見ることができ、とても嬉しく思います。春休みは有意義に過ごすことができたでしょうか?
今日からの新しいスタートを機に、皆さん一人ひとりが目標を見つけ、それに向かって挑戦していくことを心から期待しています。
今日は、新年度にふさわしい二つの言葉、「初心忘るべからず」と「凡事徹底」についてお話ししたいと思います。この二つの言葉は、シンプルでありながら、私たちが成長するために欠かせない心構えを教えてくれる言葉だと思います。
まず、「初心忘るべからず」という言葉です。この言葉は、「最初に抱いた志や感動、謙虚な気持ちを忘れてはいけない」という意味があります。本日の午後には入学式がありますが、1年前、あるいは2年前、皆さんが入学した日のことを思い出してみてください。新しい環境への期待や目標、そして少しの不安もあったでしょう。その時の気持ちを今でも覚えていますか?
人は時間が経つと、慣れや甘えが生じ、最初の純粋な気持ちを忘れてしまいがちです。しかし、初心を思い出すことで、目標を見直し、もう一度前に進む力を得ることができます。この新年度、新学期は、皆さんが初心に立ち返る絶好の機会です。自分が何を目指しているのかを改めて考え、その目標に向かって努力してほしいと思います。
もう一つ、「凡事徹底」という言葉です。「凡事」とは日常的な、平凡で当たり前のことを指します。「徹底」とはそれを徹底的にやり抜くこと。この言葉には、日々の小さな行動をおろそかにせず、それを積み重ねることで大きな成果を生むという教えが込められています。
例えば、挨拶をする、時間を守る、物を片付けるといった基本的なこと。それらは誰でもできるように思えますが、「凡事徹底」の精神で意識的に取り組むことで、皆さんの信頼や評価につながります。また、これらの基本を徹底できる人こそ、困難な場面でも力を発揮し、成長していけると思います。
スポーツの世界を例にとってみても、一流の選手が活躍できる背景には、地道な基礎練習の積み重ねがあります。特別な才能があっても、基礎をおろそかにしては成功はありません。同じように、皆さんも日々の学校生活で「凡事徹底」を意識してほしいと思います。当たり前のことを徹底して続けることが、将来の大きな成果や自信につながるはずです。
これら二つの言葉、「初心忘るべからず」と「凡事徹底」は、実は深く結びついていると思います。初心を忘れず、自分の目標や志を見失わないためには、日々の小さな行動を丁寧に積み重ねることが必要です。そして、その積み重ねが、初心を思い出し、さらに大きな目標へとつなげる力を生むと思います。
私たち教職員一同は、皆さんが目標に向かって努力を続ける姿を全力で応援します。そして、皆さんが充実した学校生活を送り、将来の自分に胸を張れるよう、ともに歩んでいきたいと思っています。
どうかこの「初心忘るべからず」と「凡事徹底」の二つの言葉を胸に刻み、これからの生活に臨んでください。