校長より

 

ようこそ、狭山工業高校へ これからは技術者の時代へ

校長 小玉 佳也 
 本校は、昭和37年に開校し、令和6年度に創立63年目を迎えました。機械科、電気科、電子機械科からなる男女共学の工業高校として、すでに1万2千名以上の卒業生を輩出し、多くの方々が最先端の現場で活躍しています。 
 「脱炭素」「SDGs」等々、あるべき未来の姿が論じられています。そうした望ましい未来を形あるものとして実現していくのは、工業技術者です。本校では、日本のものづくりを担い、望ましい未来を形にする、工業人としての知識・技術・プライドを育んでいきます。「誠実」・「創造」・「不屈」・「和楽」を校訓とし、「誠実で創造性に富み、ものづくりをとおしてよりよい未来を実現する技術者を育成する工業高校」を目指す学校像として掲げ、日々、教育活動に邁進しています。
 本校の主な特色は、以下のとおりです。
 
 1 資格取得やコンテストなどへ向けた取組
 本校は、国家資格取得へ向けた補習を積極的に行っており、旋盤・鋳造などについては、高度技能熟練者を招聘(しょうへい)し、補習を実施しています。また、工業系の各種コンテストに出場し、関東大会や全国大会において上位に入賞を果たしています。

 2 高い進路決定率(就職内定率100%を継続)
 本校の近隣には、川越狭山工業団地・狭山工業団地・入間工業団地が立地しており、優良企業がたくさんあります。そのため、本校へは、多数の企業から求人があり、毎年、就職希望者の内定率100%を達成しています。コロナ禍の影響が懸念された令和5年度も2,800件を超える求人があり、一人一人の希望に添った就職を実現できました。また、進学も、大学などから進学希望者数を上回る潤沢な指定校枠をいただいています。

 3 盛んな部活動
 部活動は、工業関係を含めた25の部があり、大会やコンクールに向けて、活動に励んでいます。工業系の部活動はもちろんのこと、ほとんどの運動部も専門的な教員が顧問として熱心に指導に当たっています。

 4 地域に根ざした工業高校
 本校は、地域で行われるイベントに参加・協力したり、小学生を対象とした工作教室を開催しています。特に、本校で作成したミニSLの乗車体験や地元特産の狭山茶を電子制御で発酵させた「狭紅茶」の製作などは、テレビ・新聞など各種メディアに取り上げられ、注目されています。近隣の幼稚園・小学校との交流も盛んで、中学校への出前授業も多数行っています。

 5 充実した施設設備
 工業の授業や補習を行う実習棟は、新しく、設備も整っています。また、教室には、冷暖房施設が完備しており、しかも他の多くの高校と異なり保護者の負担は一切ありません。教室棟トイレは令和2年度に改修が完了し、清潔・快適です。さらに、合宿所であるセミナーハウスも充実しており、通常は多くの運動部が合宿などで活用しています。
 
ITの進歩により、産業構造が大きく変革しています。そのため国では専門職大学を設置認可するなどの動きがあり、若いうちから技術や資格を持った人材の育成が急務となっています。そのような中、若くして技術を学べ、就職に有利な資格を取得できる「工業高校」がまさに脚光を浴びています。
ぜひ、 狭山工業高校 で一緒に学び、社会の第一線で活躍するスペシャリストを目指しましょう。