校長より

 

ようこそ、狭山工業高校へ-あなたがものづくりの主役に!-

第21代校長  久住 毅 
 本校は、昭和37年に開校し、令和3年度に創立60年目を迎えました。機械科、電気科、電子機械科からなる男女共学の工業高校として、すでに1万2千名以上の卒業生を輩出し、多くの方々が最先端の現場で活躍しています。 
 「脱炭素」「SDGs」等々、あるべき未来の姿が論じられています。そうした望ましい未来を形あるものとして実現していくのは、工業技術者です。本校では、日本のものづくりを担い、望ましい未来を形にする、工業人としての知識・技術・プライドを育んでいきます。「誠実」・「創造」・「不屈」・「和楽」を校訓とし、「心豊かで確かな学力を身に付けた、地域産業を担う技術者を育成する」を目指す学校像として掲げ、日々、教育活動に邁進しています。
 本校の主な特色は、以下のとおりです。
 1 資格取得やコンテストなどへ向けた取組
 本校は、国家資格取得へ向けた補習を積極的に行っており、旋盤・鋳造などについては、高度技能熟練者を招聘(しょうへい)し、補習を実施しています。また、工業系の各種コンテストに出場し、関東大会や全国大会において上位に入賞を果たしています。

 2 高い進路決定率(就職内定率100%を継続)
 本校の近隣には、川越狭山工業団地・狭山工業団地が立地しており、優良企業がたくさんあります。そのため、本校へは、多数の企業から求人があり、毎年、就職希望者の内定率100%を達成しています。コロナ禍の影響が懸念された令和2年度も2,000件を超える求人があり、一人一人の希望に添った就職を実現できました。また、進学も、大学などから進学希望者数を上回る潤沢な指定校枠をいただいています。
 3 盛んな部活動
 部活動は、工業関係を含めた25の部があり、大会やコンクールに向けて、活動に励んでいます。工業系の部活動はもちろんのこと、ほとんどの運動部も専門的な教員が顧問として熱心に指導に当たっています。
 4 地域に根ざした工業高校
 本校は、地域で行われるイベントに参加・協力したり、小学生を対象とした工作教室を開催しています。特に、本校で作成したミニSLの乗車体験は大変好評です。近隣の幼稚園・小学校との交流も盛んで、中学校への出前授業も多数行っています。2年生は、「インターンシップ」で狭山市商工会議所や地元企業にお世話になっています。
 現在は、コロナ禍で対面交流ができない状況ですが、収束後には、再び積極的に地域連携を進めていきます。
 5 充実した施設設備
 工業の授業や補習を行う実習棟は、比較的新しく、設備も整っています。また、教室には、冷暖房施設が完備しており、しかも他の多くの高校と異なり保護者の負担は一切ありません。教室棟トイレは令和2年度に改修が完了し、清潔・快適です。さらに、合宿所であるセミナーハウスも充実しており、通常は多くの運動部が合宿などで活用しています。

 本校は「ものづくり」に興味を持つ女子生徒が入学し、活躍しています。女子中学生の皆さん、ぜひ本校を見学してみてください。
 
中学生の皆さん、本校で充実した高校生活を送るとともに、ものづくりの主役になる道を目指してみませんか?
  ▼台湾の工業高校生の訪問を歓迎してSL運行(令和元年5月)
  
 
校長日誌

校長だより

狭工の秋、実りの秋 ③

WEC JAPAN代替レースに向けて

人力走行する自作3輪車により、WEC(World Ecological Car Championship) JAPAN 4時間耐久レースに出場する予定だった電子機械科課題研究WEC班。

開催直前に大会自体が中止となり、さぞや意気消沈していることだろうと様子を覗くと、むしろ猛然と作業中。

車輪とペダルをつなぐ回転軸の強度が足りないため、新たにシャフトのホルダーを作って、ペダルとの接合部分を補強するのだとか。生徒のひらめきから急遽作業を開始。これが課題解決の決め手となるか?

 旋盤を駆使して一品ものの部品を誤差なく切削加工していきます。

同じ大会に出場予定だった他の工業高校と合同で、12月に代替レースを行う予定。

それに向け、より力強く、長く、速く走れる車両へとパーツの改良に余念がありません。

試行錯誤に学びあり。

油断せずに実りの2学期を

本日10月20日は2学期中間考査最終日。

平常登校の再開からほぼ3週間経過しましたが、生徒の自覚と御家庭の御協力のおかげで、本校では新型コロナ感染者を出すことなく、順調に教育活動を行うことができています。

近隣6市(狭山・川越・所沢・入間・飯能・日高)でも、週ごとの感染者数でみると、概ね1年前(第3波の前)の水準まで下がってきました。

埼玉県が公表している新型コロナウイルスワクチン県内接種実績によると、10月18日現在、全体で2回目接種率が62.4%。12~19歳では1回目接種率が59.06%、2回目接種率が31.61%だそうです。

※新型コロナウイルスワクチン接種について

現在は、感染がかなり収まってきたように見えますが、油断は禁物です。

昨年末から今年にかけては、冬場に感染急増が起こりました。これを繰り返さぬよう、引き続き、感染防止対策を継続していきましょう。

中間考査終了とともに、課題研究、進路活動、部活動などが再開されます。11月には狭工祭や遠足等の行事も控えています。

実りの2学期を有意義に過ごせるように、協力してコロナ禍を乗り切りましょう。

狭工の秋、実りの秋 ②

3学年 現代文Aでジグソー法による研究授業を実施

10月14日、3学年現代文Aで、「知識構成型ジグソー法」による研究授業を行いました。

メインの課題は「『分かりやすい説明の仕方』とはどういうものか考えてみよう。」

エキスパート活動では、「A ジャパンマニュアルアワード2020作品」「B 文房具図鑑」「C ウイルス・細菌・真菌図鑑」の3種類の資料を、ABCそれそれのグループで分析。Aグループの生徒は資料Aについて熟知したエキスパートとなります。B、Cも同様。それぞれの資料について「具体的な書き方、表現」を黄色い付箋に、「その効果」を青い付箋に書き出す作業を行いました。

続いて、ABC各資料のエキスパートが少なくとも1人は入るように新しいグループへと組み替え。ジグソー活動を行います。「資料Aについては、こういう表現が見られ、こういう効果があったよ。」「資料Bはこうだったよ…」と説明しながら、持ち寄った付箋を白紙に貼っていきます。類似したものは近くに貼るようにして、カテゴリーごとに分類。いわゆる「KJ法」的なこの手法をとおして、生徒は「分かりやすい説明の仕方」について、思考を明確化させていきました。

▼ジグソー活動の進め方を先生がスクリーンで説明

(カメラの関係で色味が変わっていますが、肉眼では白地のスクリーンに黄と青の付箋が見えています。)

▼実際のジグソー活動の記録

中間考査後に再開する授業では、「狭工図鑑」(各学科にある工具や工作機械を解説する図鑑)製作に取り掛かります。「分かりやすい説明」の実践です。

狭工の秋、実りの秋 ①

「狭紅茶プロジェクト」発酵機自動制御に成功しました!

電子機械科課題研究「狭紅茶・イベント班」は、台風接近の影響で1週間遅れとなった今年最後の茶摘みを10月8日に行い、その茶葉を、今年度新たに開発した、温度・湿度を自動制御する発酵機で発酵させることに見事成功しました。

▼茶摘みの様子

夏を過ぎると茶葉が硬くなってしまうため、東阜横田園常務様の御指導の下、今回は、若くて柔らかい葉だけを厳選する「一芯一葉」という贅沢な摘み方で、3.5kgの茶葉を収穫させていただきました。

これを自校製作の萎凋機で一晩かけて萎れさせ、10月9日に加工作業を行いました。

まず、優しい力で1時間、じっくり丁寧に手揉み。

これを新開発の自動制御発酵機に入れます。

▼発酵機の外観と内部

生徒がアーク溶接でフレームを作り、気密性を向上させた改良型。

内部のセンサが温度と湿度のデータをコンピュータに送り、ヒーターとファンを自動でON/OFFすることで一定の条件を保ち続けます。

▼発酵機のモニター

90分間、最適な条件を見事に保ち、ムラなく発酵させることができました。

 知りうる限り、市販品のないこの発酵機。本校オリジナルの技術です。

今回の成功を受け、製品化への道筋も見えてきました。

紅茶の方も、横田園常務様によれば、10gあたり1500円でも安いくらいの出来栄えとのこと。

乾燥させると、元の茶葉の5分の1の重さになるそうなので、完成品はおそらく700gほど。

すると、これだけで10万円を超える市場価値ということに。

中間考査後に包装作業を行い、イベント等でこの高級紅茶を気前よく無償配布することになります。

▼発酵後の「狭紅茶」

2学期始業式

分散登校で2学期が始まりました。

午前・午後に分けて2回、表彰式・壮行会・始業式・自転車安全運転伝達講習会をリモート開催。

今回は音楽室をメイン会場にして、各クラスにライブ配信しました。

表彰と壮行会は、関東大会出場を決めた山岳部が対象。

緊急事態宣言下で、最小限の活動しかできず、今は山行もままならない状況ですが、10月末の関東大会に向けて、地道なトレーニングを続けています。

教室では、クラスの半分ずつの生徒が、間隔をとって着席。

急に空気も秋めいて、ひっそり静かな2学期の始まりとなりました。

校長からは、感染拡大に耐えて「この2学期を乗り切ろう」という一点に絞って話をしました。

2学期始業式講話.pdf

講話で示したグラフは下のとおりです。